キャロウェイのドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティを使っていると、スリーブに刻まれたS、N、D、+1、+2、−1の意味が分かりにくく、どの位置に合わせればよいのか迷いやすいものです。
特に中古シャフトを購入した人や、初めてレンチでヘッドを外す人は、目盛りの向き、リングの合わせ方、締め付けの強さ、右用と左用の違いまで気になり、調整前に不安を感じやすくなります。
キャロウェイの調整機能は、仕組みを理解すれば難しい作業ではなく、ロフトを増減させる部分とライ角を変える部分を分けて考え、最後にトルクレンチで音がするまで締めれば基本の作業は完了します。
この記事では、キャロウェイのスリーブの合わせ方を、目盛りの意味、基本手順、弾道別の選び方、モデル違いの注意点、練習場での確認方法まで順番に整理し、調整後に後悔しにくい判断軸をまとめます。
キャロウェイスリーブの合わせ方は目盛りを決めてカチッと締める
キャロウェイのスリーブ調整で最初に押さえたいのは、ロフト側の表示とライ角側の表示を別々に読み、ヘッド側の基準に合わせてから固定するという考え方です。
従来のOptiFit系スリーブでは、ロフト側にS、−1、+1、+2の表示があり、ライ角側にNとDの表示があるため、たとえばS/Nなら表示ロフトとニュートラルライの組み合わせとして考えます。
調整作業そのものは、専用レンチでネジを緩め、リングを希望設定に動かし、ヘッドを差し戻して時計回りに締め、レンチがカチッと鳴るところまで固定する流れです。
基準はS/N
キャロウェイのスリーブ合わせで迷ったら、まずS/Nを基準に考えるのが安全です。
Sはクラブヘッドに表示された標準ロフトを意味し、Nは標準ライ角に近いニュートラル方向を意味するため、クラブ本来の設計に近い状態で弾道を確認できます。
いきなり+2やDから試すと、弾道の変化が調整によるものなのか、スイングのばらつきによるものなのか判断しにくくなります。
| 表示 | 意味 | 最初の見方 |
|---|---|---|
| S | 表示ロフト | 基準にする |
| N | 標準ライ寄り | 基準にする |
| S/N | 標準設定 | 最初に試す |
基準を作ってから変更すれば、ロフトを足したときに上がりやすくなったのか、Dにしたときにつかまりが増えたのかを比較しやすくなります。
ロフト表示を読む
ロフト側の目盛りは、弾道の高さやスピン量、打ち出し角を調整したいときに見る場所です。
キャロウェイ公式の案内では、−1は表示ロフトから1度少なく、Sはヘッドに記載された標準ロフト、+1は1度多く、+2は2度多くなる設定として説明されています。
たとえば10.5度のヘッドなら、目安として−1で9.5度、Sで10.5度、+1で11.5度、+2で12.5度という考え方になります。
| ロフト表示 | 調整内容 | 向きやすい悩み |
|---|---|---|
| −1 | 1度少ない | 高すぎる球 |
| S | 表示ロフト | 基準確認 |
| +1 | 1度多い | 低い球 |
| +2 | 2度多い | 上がり不足 |
ただしロフトを増やせば必ず飛距離が伸びるわけではなく、打ち出し角、スピン量、入射角、打点の組み合わせで結果が変わるため、実打で確認することが欠かせません。
ライ角表示を読む
ライ角側の目盛りは、つかまり方や打ち出し方向に影響する部分として理解すると迷いにくくなります。
Nはニュートラル方向、Dはアップライト方向として扱われることが多く、右打ちの一般的なイメージではDにするとつかまりを助ける方向に働きやすくなります。
ただしDにすれば必ずドローになるわけではなく、フェース向き、クラブパス、打点、グリップの握り方が大きく関係します。
- Nは標準ライ寄り
- Dはアップライト寄り
- Dはつかまりを助ける方向
- 結果はスイングで変わる
スライスを減らしたい人はDを試す価値がありますが、左へのミスが強い人はNを基準にして、まずロフトや打点の影響を分けて確認するほうが安全です。
作業前に準備する
キャロウェイのスリーブを合わせる前には、専用トルクレンチ、安定した作業場所、現在の設定を記録するメモを用意しておくと失敗が減ります。
特に中古クラブでは、ネジやスリーブに汚れがある場合や、前の持ち主がどの設定で使っていたか分からない場合があるため、作業前の確認が大切です。
ヘッドを外すときは床に落とさないようにし、シャフト先端やスリーブ部分を無理にこじらず、リングが動く範囲だけで設定を変えます。
- 専用トルクレンチ
- 柔らかいタオル
- 現在設定のメモ
- 明るい作業場所
- 汚れを拭く布
準備を省くと、設定を変えたつもりで正しく合っていなかったり、元の状態に戻せなくなったりするため、最初の一回ほど丁寧に進めることが重要です。
ネジは反時計回り
ヘッドを外すときは、レンチをネジ穴にまっすぐ差し込み、反時計回りに回して緩めます。
ネジが緩むとヘッドがシャフトから外せる状態になりますが、完全にネジを抜き取る作業ではないため、無理に引き抜こうとしないほうが安全です。
固く感じる場合は、レンチの角度が斜めになっていないか、ネジ穴にしっかり入っているか、ヘッドを支える手が安定しているかを確認します。
力任せに回すとネジ穴を傷める原因になりやすく、次回以降の着脱が難しくなることがあります。
どうしても回らない場合は、ショップや工房に相談し、スリーブやネジの状態を見てもらうほうが結果的に安全です。
目盛りは基準線に合わせる
リングを回すときは、希望するロフト表示とライ表示がヘッド側の基準に合うように見ます。
キャロウェイの仕組みは、2つのリングを使ってロフトとライの組み合わせを作るため、片方だけ見ていると希望と違う設定になりやすいです。
たとえば低い球を改善したいなら、まずロフト側を+1や+2に合わせ、つかまりも少し助けたいならライ側をDにするという順番で考えると整理しやすくなります。
| 確認箇所 | 見る表示 | 失敗例 |
|---|---|---|
| ロフト側 | −1/S/+1/+2 | 高さが合わない |
| ライ側 | N/D | つかまりが合わない |
| 基準線 | 目印の位置 | 設定ズレ |
目盛りを合わせた後は、焦ってすぐ締めず、ヘッドを差し込んだ状態で表示が希望どおりになっているかをもう一度見直します。
カチッと鳴るまで締める
ヘッドを戻したら、レンチを時計回りに回し、トルクレンチがカチッと鳴るまで締めます。
この音は締め付けトルクが規定付近に達した合図として扱えるため、音がする前にやめると固定不足になりやすく、逆に普通の工具で締め続けると締めすぎの不安が出ます。
キャロウェイ公式のOptiFit案内でも、緩めて希望設定に動かした後、時計回りに締めてクリック音を確認する流れが示されています。
締める途中で引っかかる感覚がある場合は、そのまま回し続けず、いったん緩めてヘッドとスリーブのかみ合わせを確認します。
プレー前には必ずヘッドやウェイトスクリューが固定されているかを確認し、不安が残る状態でボールを打たないことが大切です。
一設定ずつ試す
キャロウェイのスリーブは複数の組み合わせを選べますが、最初から大きく変えすぎると原因が分からなくなります。
低い球が悩みならS/Nから+1/N、さらに必要なら+2/Nへ進めるように、ひとつの目的に対して一段階ずつ動かすほうが判断しやすいです。
スライスが悩みなら、ロフトを変える前にS/Dを試し、次に+1/Dを試すなど、ライ角とロフトの影響を分けて見ると比較がしやすくなります。
- 最初はS/N
- 変更は一段階
- 同じ球数で比較
- 左右幅も記録
- 飛距離だけで決めない
一球だけのナイスショットで決めるより、同じ条件で複数球を打ち、平均的に打ち出しや曲がりが改善した設定を選ぶほうが実戦で再現しやすくなります。
ラウンド中は変えない
調整機能付きクラブは便利ですが、正式なゴルフ規則に従うラウンド中にロフトやライを意図的に変更することは避ける必要があります。
キャロウェイ日本公式の案内でも、調整機能付きウッドはルール適合である一方、ラウンド中にロフトやライ角を変更することはルール不適合になると説明されています。
そのため、コースで弾道が合わないと感じても、競技やスコア提出を前提とするラウンドでは、次回の練習やラウンド前の調整で見直すのが安全です。
ただし、緩みに気付いた場合に元の位置へ締め直す扱いなどは状況によって判断が変わるため、競技では委員会や最新の規則を確認する姿勢が必要です。
詳しい公式情報を確認したい場合は、キャロウェイ公式のロフト&ライ角調整機能案内やゴルフ規則の公式情報を確認してから作業すると安心です。
新型や左右用は確認する
キャロウェイのスリーブは同じように見えても、モデルや世代、右用と左用、ドライバー用とフェアウェイ用、ユーティリティ用で仕様が異なる場合があります。
特に近年のOptiFit 4のように従来と表示や組み合わせの考え方が変わるタイプでは、いつものS/NやDの感覚だけで判断すると誤解しやすくなります。
また、右用シャフトアダプターを左用ヘッドに使うような特殊な組み合わせでは、ロフト表示の解釈が変わる場合があるため、自己判断で断定しないほうが安全です。
| 確認対象 | 注意点 | おすすめ対応 |
|---|---|---|
| 世代違い | 表示が違う | 公式表を確認 |
| 左右違い | 解釈が変わる | 工房に確認 |
| 番手違い | 互換性が違う | 型番を確認 |
中古シャフトを使うときは、装着できるかだけでなく、正しい調整表示として読めるかまで確認すると、練習場での迷いを大きく減らせます。
弾道別に選ぶキャロウェイスリーブ設定の考え方

キャロウェイのスリーブは、単に目盛りを合わせるだけではなく、自分の弾道のどこを変えたいかを決めてから使うと効果を判断しやすくなります。
多くの人は飛距離を伸ばしたくて調整しますが、実際には打ち出し角、スピン量、左右の曲がり幅、フェースの見え方が一緒に変わるため、目的を一つに絞ることが重要です。
ここでは、低い球、スライス、フックや吹け上がりという代表的な悩みに分けて、どの設定から試すと整理しやすいかをまとめます。
低い球はロフトを足す
ドライバーの球が低く、キャリーが出ない人は、まずロフト側を+1にするところから試すと分かりやすいです。
ロフトを増やすと打ち出し角を確保しやすくなり、ヘッドスピードが十分でもボールが上がり切らない人や、低いライナーで失速しやすい人に合う可能性があります。
ただし、ロフトを足すとスピン量が増えやすく、もともと吹け上がり気味の人ではキャリーよりも高さだけが増えてしまうことがあります。
| 症状 | 最初の候補 | 確認する結果 |
|---|---|---|
| 低い直球 | +1/N | キャリー |
| 低いスライス | +1/D | 右曲がり幅 |
| 上がらない | +2/N | 最高到達点 |
打ち出しが高くなっても左右幅が広がるなら、ロフトだけでなくD設定やティーアップ、打点の高さも一緒に見直すと改善点が見つかりやすくなります。
スライスはDを試す
右打ちでスライスが強い人は、ライ角側をDにしてつかまりを助ける設定を試す価値があります。
Dはアップライト方向の設定として理解されることが多く、インパクトでフェースが開きやすい人や、右への打ち出しが多い人にとって、つかまりの補助として働く場合があります。
ただし、スライスの原因がアウトサイドインの軌道やヒール寄りの打点にある場合、Dだけで曲がりが消えるとは限りません。
- まずS/Dを試す
- 高さ不足なら+1/D
- 左へ出るならNへ戻す
- 打点位置も見る
- 持ち球を消しすぎない
右へのミスを減らす目的なら、Dで曲がり幅が小さくなるかを見ながら、フェアウェイに残る確率が上がる設定を選ぶほうが実戦的です。
吹け上がりは−1を候補にする
ボールが高く上がりすぎて前に進まない人は、ロフト側の−1を候補にできます。
−1は表示ロフトよりもロフトを少なくする設定なので、打ち出しやスピンが過剰な人にとっては、弾道を少し抑えてランを使いやすくする方向に働くことがあります。
一方で、ロフトを減らすとフェースの見え方が変わり、球が右へ出やすく感じる人もいるため、曲がり幅の確認を怠らないことが大切です。
| 悩み | 候補設定 | 注意点 |
|---|---|---|
| 吹け上がり | −1/N | 右ミス |
| 左への強い球 | −1/N | 打ち出し低下 |
| 高いスライス | −1/D | 高さ不足 |
高い球を抑えるときは、飛距離の最大値ではなく、向かい風や狭いホールで使える再現性が上がるかを基準にすると設定を選びやすくなります。
調整後に起きやすいミスを減らす見方
キャロウェイのスリーブを正しく合わせても、調整後の確認方法が雑だと、自分に合う設定を見逃してしまいます。
スリーブ調整は魔法のようにミスを消す機能ではなく、クラブの条件を少し変えて、スイングや打点との相性を探るための機能です。
ここでは、試打時にありがちな判断ミスを避けるために、一球で決めないこと、グリップ向きを確認すること、打点を見ることの3つを整理します。
一球で決めない
調整直後にたまたま良い球が出ると、その設定が正解だと思いたくなりますが、一球だけで判断するのは危険です。
ドライバーは打点の上下左右で飛距離も曲がりも大きく変わるため、設定変更の効果と打点の偶然を分けて見る必要があります。
少なくとも同じ設定で5球から10球ほど打ち、明らかなミスを除いた平均の高さ、左右幅、キャリー感を比べると判断しやすくなります。
- 同じティー高で打つ
- 同じ球数で比べる
- 大ミスは別で記録
- 平均弾道を見る
- 翌日も再確認する
一日だけ調子が良い設定より、疲れている日でも大きなミスが出にくい設定のほうが、ラウンドで安心して使える可能性が高いです。
グリップ向きを確認する
キャロウェイのOptiFit系スリーブは、リングを回してもシャフト自体の向きを大きく変えずに調整しやすい仕組みとして知られています。
しかし、装着状態やグリップのロゴ、バックライン付きグリップの有無によっては、握ったときの違和感が出ることがあります。
特に中古シャフトでは、前所有者が別メーカー用から差し替えたり、向きを気にせずグリップ交換していたりする場合があるため、構えたときのスクエア感を必ず確認します。
握った瞬間にフェースが開いて見える、ロゴが斜めに見えて気になる、手元の向きが落ち着かないと感じるなら、設定以前にグリップ装着やシャフトの組み方を疑う必要があります。
弾道調整は安心して構えられることが前提なので、違和感が強いまま目盛りだけを動かしても、スイングが崩れて正しい比較ができなくなります。
打点の影響を分ける
スリーブを変えたのに結果が安定しないときは、設定よりも打点のばらつきが大きな原因になっている場合があります。
フェース上部に当たれば打ち出しが高くなりやすく、下部に当たればスピンが増えたり球が上がりにくくなったりするため、ロフト変更の効果と混ざりやすいです。
ヒール寄りの打点ではスライス方向、トウ寄りではつかまり過ぎや左方向のミスが出ることもあり、ライ角設定の影響と勘違いしやすくなります。
| 打点 | 出やすい傾向 | 確認方法 |
|---|---|---|
| フェース上部 | 高い球 | 打点シール |
| フェース下部 | 低い球 | 粉スプレー |
| ヒール寄り | 右曲がり | 跡を見る |
| トウ寄り | 左方向 | 跡を見る |
調整結果を見るときは、打点シールやショットマーカーを使い、同じあたり方の球同士で比べると、スリーブ設定の違いをより正確に判断できます。
モデル違いで迷ったときの確認ポイント

キャロウェイのスリーブは、見た目が似ていてもすべて同じ扱いでよいとは限りません。
特に中古市場では、ドライバー用、フェアウェイウッド用、ユーティリティ用、右用、左用、世代違いのスリーブが混ざって流通しているため、装着できることと正しく読めることを分けて確認する必要があります。
ここでは、従来のOptiFit系、OptiFit 4、中古シャフト購入時の3つの視点から、間違いを避けるためのポイントを整理します。
従来型は二つの表示を見る
従来のキャロウェイOptiFit系では、ロフト側とライ角側の二つの表示を組み合わせて設定を決める考え方が基本です。
ロフト側は−1、S、+1、+2のように表示され、ライ角側はNとDのように表示されるため、片方だけを見ていると希望と違う組み合わせになります。
たとえばS/Dならロフトは標準のまま、ライ角はつかまりを助ける方向に寄せる設定として考えやすく、+1/Nなら高さを足しながらライ角は標準寄りに残す設定として整理できます。
| 組み合わせ | 狙い | 向きやすい人 |
|---|---|---|
| S/N | 標準 | 基準を作りたい人 |
| S/D | つかまり補助 | 右ミスが多い人 |
| +1/N | 高さを足す | 低い球が多い人 |
| −1/N | 高さを抑える | 吹け上がる人 |
自分のモデルが従来型かどうか分からない場合は、スリーブの刻印だけで判断せず、クラブ名と年式を合わせて公式情報や販売店の説明を確認するのが安全です。
OptiFit 4は専用表で見る
OptiFit 4は、従来型とは異なる表示や組み合わせを採用しているため、古いS/Nの感覚だけで合わせないほうが安全です。
公式のOptiFit 4ガイドでは、複数のコグを使い、ロフトとライを組み合わせて7通りの設定を作る仕組みとして案内されています。
また、調整時にはホーゼルとシャフトスリーブの目印を合わせること、緩めて希望設定に動かし、時計回りに締めてクリック音を確認することが示されています。
| 項目 | 従来型の見方 | OptiFit 4の見方 |
|---|---|---|
| 表示 | SやDなど | 専用記号 |
| 設定数 | 主に8通り | 7通り |
| 確認先 | OptiFit表 | OptiFit 4表 |
OptiFit 4搭載クラブを使う場合は、Callaway公式のOptiFit 4 Hosel Guideなど、対象モデルの専用資料を見ながら合わせると誤読を防げます。
中古シャフトは互換性を見る
中古シャフトを購入するときは、キャロウェイ用スリーブ付きと書かれていても、自分のヘッドにそのまま合うとは限らないと考えておく必要があります。
ドライバー用とフェアウェイウッド用、ユーティリティ用では先端径やスリーブ形状、挿入深さ、適合モデルが異なる場合があり、無理に差し込むと破損や固定不良につながります。
購入前には、ヘッドのモデル名、利き手、番手、スリーブの種類、シャフト先端径、グリップ向きの情報を確認しておくと、届いてから使えないという失敗を減らせます。
- ヘッドのモデル名
- 右用か左用か
- 番手の種類
- スリーブの世代
- シャフト先端径
- グリップの向き
不明点がある中古品は安く見えても、差し替え工賃や再購入費用がかかることがあるため、事前に販売店や工房へ確認できる商品を選ぶほうが安心です。
練習場で合わせ込むための手順
スリーブの合わせ方を理解したら、次は練習場で実際に自分の弾道に合う設定を探します。
大切なのは、感覚だけで決めず、基準設定から順番に試し、球の高さ、曲がり幅、キャリー、構えやすさを同じ条件で比べることです。
ここでは、基準打ち、数値や見た目の確認、記録の残し方を順にまとめ、調整を次回に活かせる形にします。
最初はS/Nで打つ
練習場で設定を探すときは、最初にS/Nで数球打ち、クラブ本来の基準弾道を把握します。
この基準がないまま+1やDを試すと、良くなったのか悪くなったのかを比較する相手がなく、最終的に感覚だけの判断になってしまいます。
最初の10球程度は、飛距離を狙いすぎず、いつものテンポで振って、平均的な高さと曲がり、ミスの出方を見ます。
| 項目 | S/Nで見る点 | 記録例 |
|---|---|---|
| 高さ | 上がり不足 | 低め |
| 方向 | 右左の傾向 | 右多め |
| 飛び | キャリー感 | 普通 |
| 安心感 | 構えやすさ | 良い |
S/Nでの基準を残しておくと、最終的に別設定へ変えたあとでも、戻すべきか続けるべきかを冷静に判断しやすくなります。
目的別に二つだけ試す
一度の練習で全設定を試すと、疲労や集中力の低下で比較が曖昧になりやすくなります。
そのため、低い球なら+1/Nと+2/N、スライスならS/Dと+1/Dのように、その日の目的に合う二つ程度に絞って試すのがおすすめです。
設定を変えるたびに同じ球数、同じティー高、同じ狙いで打つと、条件差が少なくなり、設定による変化を見つけやすくなります。
- 低い球なら+1/N
- 上がらなければ+2/N
- 右ミスならS/D
- 右ミスと低球なら+1/D
- 吹けるなら−1/N
試す数を減らすことは遠回りに見えますが、ひとつずつ比較したほうが納得して決めやすく、ラウンド前に迷いを残しにくくなります。
結果はメモで残す
スリーブ調整で意外と多い失敗は、練習場では良いと思った設定を、数日後に忘れてしまうことです。
同じ+1でもNとDでは狙いが違い、さらにティーの高さや使ったボール、風向きによって印象が変わるため、簡単なメモを残すだけで次回の比較が楽になります。
メモは細かすぎる必要はなく、設定、球の高さ、曲がり、ミスの方向、構えた印象、次に試すことを短く書けば十分です。
| 記録項目 | 書き方 | 使い道 |
|---|---|---|
| 設定 | +1/D | 再現 |
| 高さ | 中高 | 比較 |
| 曲がり | 右少なめ | 判断 |
| 印象 | 構えやすい | 採用 |
最終的には、最も飛んだ一球ではなく、平均してフェアウェイに残りやすい設定を選ぶことが、コースでのスコアにつながりやすくなります。
キャロウェイスリーブ調整で避けたい失敗
キャロウェイのスリーブ調整は簡単に見えますが、扱い方を誤るとクラブを傷めたり、思った弾道と逆の結果になったりすることがあります。
特に多いのは、締め付け不足、目盛りの読み違い、スイングの問題をすべて設定で直そうとする失敗です。
ここでは、道具の扱い、表示の確認、調整の限界という3つの観点から、避けたいポイントを具体的に整理します。
締め付け不足を残さない
スリーブ調整後に最も避けたいのは、ヘッドが完全に固定されていない状態でボールを打つことです。
固定が甘いと、インパクト時に異音が出たり、ヘッドとスリーブに余計な負荷がかかったりして、クラブの破損につながるおそれがあります。
専用トルクレンチでカチッと鳴るまで締めること、プレー前にヘッドのがたつきがないか確認すること、ネジ周辺に違和感があれば打つ前に止めることが大切です。
- クリック音を確認
- がたつきを確認
- 異音があれば中止
- 普通の工具を避ける
- 不安なら工房へ相談
レンチの音が鳴った後にさらに強く締め込む必要はなく、締めすぎよりも専用レンチの適正な使い方を守るほうがクラブを長く安全に使えます。
表示の上下を思い込まない
スリーブの表示を読むときは、上に見えている文字だけで判断せず、基準線と合っている位置を見ることが重要です。
手に持った角度やシャフトの向きによって、刻印の見え方が変わることがあり、ロフト側とライ側を取り違えると希望と違う設定で打つことになります。
調整後は、ヘッドを装着した状態で、ロフト表示とライ表示の両方が狙いどおりになっているかを正面から確認します。
| 思い込み | 起きる失敗 | 対策 |
|---|---|---|
| 上の文字で判断 | 設定ズレ | 基準線を見る |
| 片方だけ確認 | ライ違い | 二つ見る |
| 左右を無視 | 読み違い | 仕様確認 |
目盛りの読み違いは弾道以前の問題なので、初めて合わせるときほど写真を撮っておき、次回に同じ設定を再現できる状態にしておくと安心です。
調整だけで直そうとしない
キャロウェイのスリーブは便利ですが、スイングの根本的なエラーをすべて直す機能ではありません。
スライスが強い人がDにして曲がり幅を減らせることはありますが、フェースが大きく開く癖や極端なアウトサイドイン軌道が残っていれば、限界があります。
また、低い球を+2で上げても、フェース下部の打点や過度なハンドファーストが続くなら、十分なキャリーが出ない可能性があります。
- 打点を確認する
- ティー高を見直す
- 球位置を確認する
- 握りを見直す
- 必要ならレッスンを受ける
スリーブ調整は、合わないクラブを少し自分に寄せる手段として使い、スイングや打点の改善と組み合わせると効果を感じやすくなります。
自分の弾道から設定を選べばキャロウェイの調整は迷いにくい
キャロウェイのスリーブの合わせ方は、ロフト側の−1、S、+1、+2と、ライ角側のN、Dを分けて読み、希望する組み合わせを基準線に合わせ、専用レンチでカチッと鳴るまで締める流れが基本です。
最初はS/Nで基準弾道を作り、低い球なら+1や+2、スライス傾向ならD、吹け上がりが強いなら−1を候補にすると、自分の悩みに沿って設定を選びやすくなります。
ただし、設定を変えれば必ず理想の弾道になるわけではなく、打点、ティー高、フェース向き、スイング軌道、グリップの違和感も結果に大きく影響します。
中古シャフトや新型スリーブを使う場合は、モデル違い、左右用、番手違い、OptiFit 4のような専用表示を必ず確認し、分からない場合は公式情報や工房に相談することが安全です。
練習場では一度に多くの設定を試さず、目的に合う二つ程度を同条件で比べ、最も飛んだ一球ではなく平均して曲がりが少なく安心して構えられる設定を選ぶと、コースで使える調整に近づきます。



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